戦艦武蔵(せんかんむさし)の最後は壮絶だった|世界最大級だったがシブヤン海で沈没
戦艦武蔵(せんかんむさし)は、旧日本海軍が建造した戦艦です。当時は艦体の大きさも世界最大級で、口径が46㎝の主砲も世界最大級でした。
当時の最新技術で建造された戦艦武蔵だったのですがアメリカ軍の攻撃を受けて沈没しました。
最強の攻撃力と防御力がありながら沈んだのは一体なぜなのか。
こんな事も踏まえて、戦艦「武蔵」について書いていこうと思います。
戦艦「武蔵」の最後は集中攻撃を浴びて沈没
戦艦「武蔵」の最後は、アメリカ軍の集中攻撃を受けて沈没しました。沈没するまでに受けた攻撃は、魚雷20本、爆弾17発、至近弾20発以上という記録があります。正確にどのくらいの着弾や雷撃の命中があったのかは不明です。
戦艦「武蔵」は集中して猛攻撃を受け、最後はフィリピンのシブヤン海に沈みました。
武蔵の副長のメモでは、魚雷命中、右舷に8本、左舷に15本、爆弾の直撃17発、至近弾18発と記してあったそうです。
戦艦「武蔵」の大きさ
- 全長:263.0m
- 全幅:38.9m
- 排水量 基準:65,000トン
- 満載:72,809トン
- 乗員 約3,300名
- 馬力 150,000馬力
- 速力 27.46ノット(公試成績)
※ ノット=1.852km/h
ジブヤン海の漁師達は武蔵を見て、「島のような軍艦が現れた」と言ったそうです。
「武蔵」は最強の攻撃力と防御力があったが最後は沈んでしまった
当時の最新技術を注いで建造された武蔵は、46㎝口径の巨砲を9門も搭載していました。46㎝の大口径の主砲を搭載する戦艦は、世界中で例がありませんでした。
これは超遠距離で攻撃ができ破壊力もあります。敵艦より先に46cmの主砲で攻撃できるので有利です。
ですが、時代は巨大な戦艦が主力の戦いでは無く、航空機で空から攻撃する戦いになっていて、巨大な武蔵は海に浮かぶ的になっていました。
もちろん対空砲も装備していましたが、アメリカ軍の戦闘機の数があまりにも多く、空からの空襲では巨大な戦艦は大きな的でしかなかったようです。
日本の敗因は、昔ながらの巨艦と巨砲で遠くから攻撃する戦法を取った事です。
戦艦に対しては有効ですが、航空機が相手では分が悪かったという事です。